小児歯科|竹内歯科医院|知立市の歯医者 矯正歯科・小児歯科

小児歯科

子供は小さな大人ではありません。
子供の歯も小さな永久歯ではありません。
乳歯20本は咬む働きは当然ですが、健全な永久歯を正しい位置へと導く働きをします。そして私達小児歯科を扱う歯科医師は乳歯の重要性を認識しむし歯予防に努め、よりよい咬合に導く努力をしております。
そのためにも経年的にお口の状態を見る事が必要ですので、定期健診を受けさせる事をご提案します。
8020を達成するためにも乳歯の大切さを充分ご理解ください。

保護者の方にお願い

子供を歯科医院へお連れくださる時、「痛くないからね」「こわくないからね」とはいわないでください。
この言葉の裏には「痛いよ」「こわいよ」という意味が隠されていますので、この言葉は禁句です。
また「何もしないからね」というのも嘘になりますので、「歯医者さんに行ってお口の中を見てもらおうね。」「むし歯があったら退治してもらおうね。」「早く治療するときちんと食べる事ができるからね。」などといってください。
むし歯ができる前から健診等で歯科医院に来院する事に慣れておくのもよいと思います。
また、お子様のお口の中をさわってください。これはタッチではなく、仕上げみがきやチェックの事です。口の中をさわってある子供は、歯科医療行為がスムーズにいく事が多いです。
乳歯のむし歯は進行が早く、また痛みのある場所がはっきりしない事が多々あります。お口の中を保護者の方がチェックしていると、異常を早期発見できる事が多いです。
健全な乳歯で健康的な食事をし、末長く自分の歯で食事ができるようにお子様の歯の健康管理を歯科医院としていきましょう。

プレイコーナーについて

当院にはプレイコーナーがあり、子供達が遊びながらそれぞれの面倒をみたり、治療中の様子を見たりと治療に慣れていってくれればよいと思っています。小さなお子様連れでも心配なく治療が受けられるよう配慮しています。

小児の口腔について

子供の歯(乳歯)は上下左右合計20本です。また、歯列の前歯部にはすき間があるのが健全な乳歯列といえます。
しかし実際には、様々な口腔内の症状を見る事があります。

1. 歯の形や歯列について

一見美しくに並んでいる乳歯列ですが、歯と歯の間にすき間がありません。

乳歯がガタガタに並んでいます。

乳歯は20本あるはずですが、歯の数が不足しております。

2本分の乳歯がくっついて1本になって萌出しています。

このような歯の形や歯列である場合は健全な永久歯列への移行がスムーズにいかない事があります。歯科医院でのご相談をご検討ください。

2. 噛み合わせ(咬合)について

咬合については 「矯正歯科」のページを参考にしてください。乳歯での不正咬合は健全な永久歯列へ移行する可能性が少なくなります。歯科医院でのご相談をご提案します。

3. 小帯について

上顎の前歯の中央から口唇までをつなぐ小帯があります。これが歯と歯の間から出ている事があります。

舌を前方へ出すとハート型を呈します。このような小帯になっていると歯みがきが充分に行えない場合があります。発音・構音が不明瞭になったり、すきっ歯になったりする事もあります。

4. その他

その他にも、歯、歯列、口唇、口の中に疑問をもたれましたら、歯科医院へご相談ください。

治療について

子供の歯(乳歯)は上下左右合計20本です。また、歯列の前歯部にはすき間があるのが健全な乳歯列といえます。
しかし実際には、様々な口腔内の症状を見る事があります。

1. 歯の形や歯列について

子供の歯で親が一番心配するのは「むし歯」です。現在では歯みがきやフッ化物塗布、予防処置で少なくなりつつあります。

1. むし歯治療について

乳歯がむし歯になっています。

エナメル質・象牙質のむし歯には、プラスチックの材料でつめます。

歯髄までむし歯が到達していたら、神経をとります。

歯髄の部分に薬を入れます。乳歯は永久歯への生え替わりがありますので吸収される材料を入れます。

神経をとった歯はもろくなりますので補強するためにかぶせものをします。
どうしても助ける事のできない歯はやむをえず抜く事があります。

次に生えてくる永久歯のスペースを保つための装置を用います。

永久歯が生えてきたら装置をはずします。

3. 交換期の注意点について

永久歯は6歳前後より萌出してきます。乳歯が抜けて永久歯が出てくる歯や乳歯の奥歯の後ろから生えてくる歯(第1大臼歯)があります。

第1大臼歯が生えてくる時、歯の奥の方に歯肉が残り、動くため、この時の歯みがきは特に大切です。保護者の方のチェックが必要です。

第1大臼歯が最後の方の乳歯の後にひっかかってまっすぐ萌出してきません。

萌出してきた歯につのがあります。咬んだ時などに折れてしまい、しみたり、疼痛の原因になったります。

抜けた所から、歯が少しも出てこない時は、永久歯が横を向いていたり、歯肉が硬くて萌出できなかったりと様々な原因があります。

上記のような事がありましたら、歯科医院を受診させてください。子供の口腔内は変化していくもので、保護者の方が日常よりチェックしてあげる事が重要です。また、歯科医院での定期健診をご利用ください。

予防について

歯の溝にプラスチックの材質を流します。歯を削る事なく、溝を埋めて浅くします。しかし咬合が完了してきて破折する事がありますので定期健診が必要です。

フッ素入りの歯磨剤を使う事も有効です。
歯にフッ化物を塗る事により、歯の表面を硬くします。フッ化物洗口も役立ちます。

健全な永久歯列について

このようなむし歯のない永久歯列へ移行できるように毎日の口腔内ケアや歯科医院での定期健診を続けてください。

よく咬む事で永久歯交換に充分な顎の広さができます。現代の食事では咬む事が不充分なため、硬いガムを使い顎の発達を促します。
8020※1をめざすには子供の頃からの口腔管理が重要です。また、年齢を重ねても健康を維持するためにも私達小児歯科を手がける歯科医師は重要な役目をもっていると思います。

※1 8020:厚生労働省と日本歯科医師会が提唱している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動